第4章 喧嘩賭博!?
納得の様子を見せたマイキーはニコッとリツカに笑みを向け、すぐさま笑みを消しキヨマサへと歩み寄る。
「お前が"喧嘩賭博"(コレ)の主催?」
「は.....はい!」
心做しか怯えた様子のキヨマサがそう答えるとマイキーは優しい笑みを浮かべる。
『あ、ヤバい....』
「え?」
次の瞬間
─────グチャンッ!!
鼻骨が折れる音と共にキヨマサの身体が宙を舞った。
マイキーがキヨマサの顔面を思いっきり蹴りあげたのだ。
そして、髪の毛を鷲掴みすると、人を殺しそうな目を向けた。
「誰だオマエ。」
地を這うような声でそう呟き、キヨマサの顔面に拳を叩き込んでいく。
ゴシャッ!グシャッ!!
あまりの光景にギャラリーは息を飲み、レッドは心配そうに「キヨマサ....」と呟いた。
キヨマサの顔面が原型を留めぬ程腫れ上がった頃ようやくマイキーは解放すると、倒れ込んだキヨマサの顔面をトドメだと言わんばかりに踏みつけた。
「さて、帰ろっか!ケンチン。」
そう言って天使のような笑顔で言うマイキーの顔にはその顔に似合わないほどの真っ赤な血が着いていた。
「""喧嘩賭博"とか下んねー。リア、こいつの処分はお前たち特攻隊に任せた。」
『特務じゃなくていいの?』
「うん。お前にコイツをカタにはめる権利あるよ。どーせどこの誰かもわかってんだろ?」
『えっと。多分パーチンとこの隊員で名前は清水将貴。』
「さすが、俺のリアだな♡じゃあ任せたから。」
『総長の御心のままに(このセリフ久しぶりだな...)』
「"東卍"の名前貶めるような真似するなよなー。オラ、お前らもボォーってしてないで解散しろー。」
シッシッと虫でも蹴散らすように手を振ると、ドラケンは先を歩くマイキーの後ろを着いていく。
「タケミチ。リア。またネ♡」
「リッカー。今日の集会遅れんなよ〜」
『うん。って何時からだっけ?』
「9時から。ついでにソイツ公開処刑にすっから処遇考えとけよ。」
『了解』
去ってく2人が見えなくなり、その場に残されたリツカ達はお互い生きていたことに安心しあった。