第18章 総決算と決意*
『初めて前に立ってみたけどこんなに緊張するものなんだね。すっごくドキドキした。』
「無理させたな。大丈夫か?」
『ふふ。大丈夫。マイキー、心配しすぎだよ。』
「心配するだろ。病み上がりなんだからさ。でもすげーな。オマエ。周りの奴ら全員納得させちまうんだもん。俺の出るとこ無しじゃん。」
『えへへ。凄いでしょ?』
「これが半間の言う人を惹きつける力.....か。((ボソ」
『ん?マイキー何か言った?』
「何でもねーよ。もう大丈夫か?」
『うん。平気みたい。ありがとう。』
そう言ってリツカは抱きしめあってた身体を離し立ち上がると確かめるように拳を握ったりする。
「マイキー!リッカ!帰りにタケミっちのお祝いにファミレス行くけど来るか?」
『うん!もちろん行く!』
するりとマイキーの手をぬけてリツカは走り出す。
その瞬間
マイキーの中で不思議な感覚が襲った。
まるで手の中から何かが抜け落ちていく感覚がしたのだ。
「リア.....リア!」
『ん?どうしたの?マイキー早く行こ!』
「....お、おう!そうだな!(何だったんだ?今の感覚.....)」
マイキーは何故か震える手を不思議そうに見つめながら早く早くと急かすみんなの元へと向かう。