第18章 総決算と決意*
『重くないの?』
「リア。軽すぎ。ちゃんと飯食ってる?」
『.....』
「食ってねぇのかよ。東堂君と三ツ谷に言いつけるぞ。」
『それはヤダ。特に東堂はやめて。』
「ならちゃんと食え。」
『わかってはいるんだけど.....』
「食欲ねーの?」
『......まぁ、そんな感じ.....』
というよりここ最近忙しくてご飯を食べる暇がなかったのだ。
タケミチの隊服の刺繍、稀咲が自由に動けないように根回し、千冬との話し合い。
あげればキリがないほど忙しかった。
食べる間も寝る間も惜しんで色々なことをしていたためか、身体に不調が出始めていた。
「ちゃんと食えよ。オマエただでさえ力弱いんだから。」
『うん。そうだね.....』
リツカはマイキーに抱かれながら三ツ谷やドラケンにもみくちゃにされているタケミチに視線を送る。
『ねぇ。マイキー。私ね。将来の夢じゃないけどやりたい事が見つかったんだ。』
「やりたいこと?」
『私にはよく分からないけど.....みんな私には導く力だとか人を魅了する力があるらしいの。そしてみんなこの力を欲しがってる。』
「.....」
『でもね私この力を東卍のためだけに使いたい。他の誰でもないマイキー達のために。みんなを導ける道標に私はなりたいの。それが今の私のやりたいこと。』
「オマエならなれるよ。だって俺の最っ高の彼女(ヨメ)だし、仲間だ。俺が保証する。」
『うん。ありがとう。マイキー。大好き!』
「俺も大好き!」
ちゅっ。と口付けを交わすとぎゅっ。とお互いに抱きしめ合う。