第18章 総決算と決意*
『あ、ゆ、指輪を落としたのを一緒に探してもらってたの!』
「そ、そうスっよ!やっと見つけたところで!」
「あれ?タケミっちどこだー?」
「まさか帰ったんじゃねぇだろうな。せっかく新壱番隊のお祝いやろうと思ってたんだけどな。」
「おーいタケミっち〜??」
「あ!俺三ツ谷くんたちに呼ばれてるんで、三ツ谷君のところに行きますね!」
タケミチは上手くリツカの話に合わせると自然な形で茂みを抜けてドラケンたちの元へと向かう。
『.....私も行こっかな。』
「.....リア」
『何?』
「お疲れ様。もう無理すんな。」
にっこりと笑ったマイキーはリツカの手を握る。
するとガクッ!とリツカの身体から力が抜けマイキーに受け止めてもらう。
『なんで、分かった.....の?』
「オマエが指輪首から下げてんの見てたから。それにオマエの事ならなんでもわかる。(コイツ手冷たすぎね?)」
『ん?どうしたの。マイキーって、わぁっ!』
「これ着てろ。リア。手ェ冷たい。」
『そ、そうかなぁ。でもいいの?マイキー寒くない?』
「オマエがこうしてくれれば寒くない。」
そう言うとマイキーはリツカを軽々と持ち上げると茂みを抜けて階段に座ると体を密着させた。