第18章 総決算と決意*
そんなことを考えていると家庭科室の扉が少し乱暴に開く。
「三ツ谷〜来たぞ〜」
「ちょっと、林くん!!」
「うっ」
突然現れたペーやんとタケミチにさっきまで優しい顔をしていた安田さんが鬼の形相でペーやんに近づいて行った。
「また部長をたぶらかしに来たの!?」
「いやっ」
「部長今忙しいから帰って!!」
「俺は.....」
「だいたい何その格好!?そんな服着てるから先生に目をつけられるんだよ!?」
『うわぁ怖っ.....((ボソ』
「あはは.....ちょっと行ってくるわ」
ちょっと引いてるリツカの肩をポンと叩くと三ツ谷は3人元へと向かう。
「どうしたぁ?」
「部長!!また林くんが!」
「!?え!?三ツ谷君!!」
「おー、タケミっち。そう怒んなって俺がペーやんにお使い頼んだんだから。」
「私部長以外の不良は嫌いです!」
『あの.....一応私も不良......なんですけど.....』
「貴女はいい不良なので好きです!礼儀正しいですし。」
『なんかありがとう。』
「あの〜部長って三ツ谷君?」
「おう。入れよ。」
「あれ!?リッちゃん!?」
『タケミチ!やっと来た。』
やっと姿を現した本命にリツカはホッとしながら着替えるために使っていた家庭科準備室から顔を出す。