第18章 総決算と決意*
「よし。これで仕上げだな。次はバストだな。胸のサイズどれぐらいだった?」
『.....だった.....』
「え?」
『アンダーバスト20cmのバスト85!!』
「ブッ!!ってオマエ!それってEカップ!?」
『〜〜〜ッ/////また大きくなってる。前はDだったのに((ボソ』
「マジかよ.....中学生でそれって。どんだけ発育がいいんだよ。」
休憩でお茶を飲んでいた三ツ谷はお茶を軽く吹くと驚いたような表情で、真っ赤に顔を染めているリツカを見る。
「オマエよく今までサラシで潰せてたな。」
『いや、だいぶ無理があったって言うかその......」ゴニョゴニョ
『やっぱり中学生でEカップっておかしいよね.....』
「あ〜.....おかしくねぇよ。だからそんな顔すんな。じゃあとりあえず胸元をもう少し緩くしとくか。じゃないとドラケンショックが起きるからな。」
『あはは!あれはヤバかったよね!』
「サイズ合わなくなってきたならすぐ言えばいいのにアイツ黙ってて喧嘩中にボタン全部吹っ飛んでったもんな!」
『あれは今でも伝説だわ!』
「ほら出来たぞ。着てみろ。」
『ありがとう。三ツ谷』
すぐに直された特服を受け取ると上下特服を着替える。
「うん。そっちの方がオマエらしいや」
『え?』
「ン、よく似合ってるぞ。リッカ。」
『三ツ谷。』
「ん?」
『ありがとう!大好き。 』
花笑みを浮かべながらお礼を言うリツカを見て三ツ谷は大きく目を見開く。
ああ、コイツは俺の気持ちなんて知らないんだろうな。
言ったところで伝わらない......
アイツの中にはマイキーが居る。
だから俺はこの気持ちを伝えることはできない。
でも少しだけ許されるのなら思うだけはいいだろうか。