第18章 総決算と決意*
「あ!部長どこ行ってたんですか!」
『部長?』
「あ、そういえば言ってなかったな。俺ここの部長。」
『不良で部長で隊長ってすごいね』
「そんな事ねぇよ。ほら、ここの中にタケミっちの特攻服が入ってる。」
ポンと床から紙袋を取り出して机に置く。
「後はタケミっちを待つだけだな。」
『私を呼んだのは?』
「実はその特服まだ出来上がって無いんだ。」
『え?』
「取り出してみろ。」
『う、うん。』
取り出してみると短パンは普通だが裾の長いスカートが出てきた。
『なっが!』
「だろ?裾上げしなきゃ行けないんだ。あと胸のサイズもな。だからまた前みたいに採寸していいか?」
『うん。でも胸は.....』
「わかってる。そこは安田さんにしてもらう。」
「安田です。今日はよろしくお願いします。蒼葉さんのことは部長から常々聞いています。」
『あ、えっとよろしくお願いします。あの、聞いてるって何を......』
「それは色々とです。例えば────モガっ!」
「安田さん。採寸時間かかるからパッパとやっちまおうぜ!じゃあ早速始めっか!」
三ツ谷は余計なことを言うなと言わんばかりに安田さんの口を塞ぐとスカートを受け取り長さを合わせ、急いできって縫い上げた。
『ちょっと短くない?』
「短くねぇよ。な、安田さん!」
「はい!そのくらいがちょうどいいですよ。蒼葉さん不良なんだし自信もってください!」
『う、うん。』
膝上のスカートにリツカは少し顔を赤くしながらフリフリとスカートを振る。