第18章 総決算と決意*
『三ツ谷遅いなぁ。今日は寒くなくてよかった。』
無事にエマに誕生日プレゼントを贈ることが出来た次の日
明日、大事な集会を控えているという中、リツカは三ツ谷に呼び出されていた。
《明日の16:30、特服を持って俺の学校の校門に来てくれ。》
と昨日の夜に連絡が来ていたのだ。
「あの人めっちゃかっこいい。どこ中だろう。」
「ねぇ声掛けてみようよ。」
「えー恥ずかしいよ。」
「誰か待ってるのかなぁ?」
じーーーと視線を感じ視線を送ると、女の子たちがこっちを見ていたので、にっこりと笑い手を振るときゃーーーっ!!と黄色い声援が校内に響き渡る。
「リッカ!」
『あ、三ツ谷。』
「オマエ相変わらずだな。おかげで見つけやすかったわ。」
『そう?こういう事日常茶飯事だからよくわかんないや。それより急に呼び出してどうしたの?』
「歩きながら話そうぜ。」
『うん。』
三ツ谷の学校の校門の前で待っていると少しだけ息を切らした三ツ谷が来ると歩きながら話し始めた。
「ほら明日集会だろ?」
『そうだね。芭流覇羅との総決算。それがどうしたの?』
「タケミっちを正式に仲間に加えることになったんだ。だから特攻服渡そうと思って。オマエの言う仲間の印をな。」
そう言って三ツ谷は家庭科室の扉を開ける。