第17章 ハロウィンと隠し事
『ん〜!!!』
「あ、悪ぃ」
マイキーはそう言うとほくそ笑んでペロリとリツカの手を取りクリームを舐める。
『んッ!んんっ!!ん〜!!』
それだけでは止まらずマイキーは次にリツカの口をつたうクリームを舐め終わると満足気に笑った。
「ん。ご馳走様。」
『マイキー!!人前でしょ。急にやめてよ!』
「人前じゃなかったらいいんだ。」
『っ!そ、それはぁ。っ、あーあ服どうしよう。』
「!」
『クリーム塗れじゃん。』
「リツ姉。今服って言った?」
『え、言ったけど。』
「ドラケン!デートの前にリツ姉の服選びに行きたい!だからちょっとマイキーと2人で待ってて!」
「「お、おう。」」
「ヒナ!ちょっと手伝って!リツ姉行くよ!」
エマはそう言うと日向とリツカの手を掴み近場にあった女性服専門店へと足を踏み入れた。
「ということで。私とヒナがリツ姉をコーディネートします!」
「おー!」
『え、いや男着でいいよ。』
「ダメ!今からマイキーとお家デートするでしょ?なら!可愛い格好じゃなきゃ!大丈夫この前みたいに大人っぽいのにはしないから。」
『お願いします。』
「ん〜やっぱりカジュアル系?」
「でもリッカ君って白髪が綺麗じゃない?だからこれがいいんじゃないかな?」
「流石ヒナ!リツ姉!早くこれに着替えてきて!」
『え、え!!?わ、わあ』
わけも分からず服を渡され衣装室へと叩き込まれた。
『ええ.....仕方ない着替えるか。』