第17章 ハロウィンと隠し事
──────5分後
『え、エマ.....ヒナ.....またアンタら騙しやがってぇぇ。』
「はい。小言はいいから出てくる!」
エマはそう言うとリツカからカーテンを奪いさり、無理やり2人の前へと立たせる。
「やっぱり似合うじゃん!」
2人の前には肩出しの白いニットの服に赤いミニスカート、黒いタイツを履いたリツカが立っていた。
「これだと白髪が映えて可愛いよ。リツ姉!」
「店員さーんこれ上下全部下さい!」
結局決まってしまった服装を買うことになりリツカたちは紙袋を片手にマイキーたちの元へと戻る
「リア?」
『.....////』モジモジ
「すっげー可愛い!」
パンっ!!
後ろでエマとヒナがガッツしながらハイタッチをする。
それからその場解散となりリツカとマイキーは夕暮れの中マイキーの部屋へと入る。
「飲みもの何がいい?」
『んーココア!』
「じゃあ俺もそうする。」
ココアを入れてきたマイキーはまるで甘えるようにソファーに座っていたリツカのお腹に抱きついた。
『どうしたの?マイキー?ちょっと疲れちゃった?』
「ンな事ねーけど......」
『けど?』
「昼間の女達誰だったんだよ。」
『(嫉妬しちゃってるのか.....可愛いなぁ。)あれはクラスの友達だよ。エマの誕生日プレゼントを一緒に考えてもらってたんだ。』
「ほんとか?」
『ほんとだよ。何にもないよ。』
ヨシヨシとマイキーの頭を撫でながらリツカは子守唄を歌う。
「ねぇリア」
『んー?』
「キスして」
『え。』
「キスしてェんだけどたまにはリアからしてよ。ね?お願い。」
『......』