第17章 ハロウィンと隠し事
「エマと.....マイキー!?」
「違うんです!ドラケン君!」
「ドラケン!?」
3人はドラケンの姿を見ると驚いたような顔をする。
どうやらこの場にいる全員がドラケンがこの場を訪れるのを予想だにしていなかったようだった。
気まずい雰囲気が流れ、タケミチは終わった...と悟った時だった。
「プ!ブハ!オマエ妹の誕生日に付き合ってんの?マイキー!!」
「うっせーな」
マイキーのふてぶてしい態度に対し面白そう可笑しそうにブハと吹き出して笑うドラケンを見て誰もがポカンとした表情を浮かべた。
「え、は?妹!?」
『もう!だから止めたんじゃん!エマはマイキーの妹なんだよ!やっと話聞く気になった?』
「ええぇぇ!!!?」
「あれ?知らなかったけ。タケミっち。マイキーとエマは"兄妹"なんだ。母ちゃんは違うけどな。」
【ええええ!!!?】
ドラケンとリツカによって告げられた真実に誰もが驚愕し唖然とする。
「確かにどことなく似てる.....」
「そーか?」
『半分は血が繋がってるからね。』
「あれー?ヒナには前言ったけどなー」
『「え!?」』
『「名探偵さん?それと山岸くん?」』
誤解も誤解しかもヒナが忘れていた真実を知り、2人は青筋を立てながら、ショーケースをのぞき込む2人に視線を向ける。
「見て見てこのパフェおいしそー♡」
「わー」
「姉ちゃん。忘れてたな。」
ナオトは呆れたようにヒナを見つめる。
「ホレ」
ボフッ
「え?」
「誕生日おめでと」
ドラケンはそう言うと手に持っていたピンクのクマのぬいぐるみをエマの頭に乗せて、笑う。