第17章 ハロウィンと隠し事
「非常に残念ですが謎は全て解けてしまいました。これは完全なる二股です!!」
「そんなっ」
「本人たちの自供取らないと!」
『あ、ちょちょ!ヒナ!一旦落ち着こ?ね?あのねあの二人は─────』
「リッカ!!ここまでされて庇う必要ないよ!タケミチ君も一緒に来て3人で乗り込も!」
「やめようよ!ヒナ!相手はマイキー君だよ!?それに良くないんじゃないかなぁ?」
「きちんと確かめなくちゃ!もし本当ならドラケン君とリッカ君が可哀想!!」
『いや!だからね!?ヒナ!!ちょっと待って!!』
ずんずんと2人に近づいていくヒナをリツカとタケミチは必死に止めるが、そんなことなどお構い無しにヒナは2人の元へと進んでいく。
「確かにドラケンがこれを見たらヤバい!」
タケミチがそう思った時だった。
背後からゾクッ!と冷たい何かが走り振り向くと
「誰が可哀想だって?」
『!』
「!」
バリトンボイスの声と共にドラケンがこちらに向かってきていた。
『あ、ドラケン』
「ウソぉお!!なんでここにいるの!?」
バッドタイミング!!!
その頃2人の元へと着いたヒナは机を思いっきり叩いた。
────ガシャン!
「ん?」
「え?ヒナ?」
「2人とも最低です!一体どういうことなのか説明してください!」
「「は?」」
2人はお互いの顔を見合せた後に激情するヒナを見つめる。