第17章 ハロウィンと隠し事
「それは事件だな!つーか、リッカ、オマエ、マイキー君と付き合ってたのか!?」
『え、えへへ、実はそうなんです......』
「男同士なのに!?」
『え!えーと実はね?』
リツカは自分が女であることそしてなぜ今まで男のフリをしていたのか全て説明した。
「は!?嘘だろ!?リッカ、オマエ女だったのか!?しかもあの蒼葉グループの跡取り!!!???マジモンの令嬢じゃねぇか!」
『びっくりした?まぁ、いずれ話そうとは思ってたんだけど......』
「びっくりしたってレベルじゃねえよ。度肝を抜かれたわ!」
「今日は事件ばっかだな。で、オマエらは真相を確かめるために後をつけてると。」
「決定的な証拠は掴めてない!」
山岸は一瞬悩む素振りを見せると直ぐに口を開いた。
「エマという女の噂は聞いたことある.....」
「え!?ホントかよ山岸!!」
「ああ、その女.....マイキー君の家から2人仲良く出て来るのを度々目撃されている。時刻は決まって早朝。これは確実にお泊まりからの翌朝コースで間違いない。」
『あ、いや、山岸それは────』
「リッカは黙ってろ!」
『ア、ハイ......(もうどーにでもなれ。)』
ここまで熱を上げてしまえばもうとめることはできないだろう。
訂正を諦めたリツカはもうはぁと息を吐いて山岸の静止に従うことにした。