第17章 ハロウィンと隠し事
じぃ──────.......
「ハッ!!」
『どうしたのヒナ?』
「見たまえW(ダブル)ワトソン君、エマちゃんのあの目を.....」
『ダブルワトソンって何?』
「いいから目を見る!」
『「目?」』
「あれは絶対恋してる目!」
『なんでわかるの?』
リツカは普通の目にしか見えないキラキラした目を見て問いかける。
「女の勘よ!」
「なるほどすげー説得力だ。確かに恋してる目だ。」
『(え、どこが???)』
???になり首を傾げているとタケミチが別の場所を見ているのに気づいてしまった。
それはヒナも同じで2人同時にタケミチにげんこつを入れる。
ドスドスッ!!
『「不潔!どこ見てるのよ!」』
「おお。息ぴったり。」
「あれ!?」
『「ん?」』
「タケミチとリッカじゃん。」
『「山岸!」』
ついさっき別れたばかりの山岸が1人で歩いており、リツカたちの姿をみつけ声をかける。
『あれ?山岸、1人?アッ君たちは?』
「もうお開きってなって帰ろうとしてたんだよ。」
「そうなんだ。」
「オマエらこそ何してんだよ。」
「実は────」
今まで起きたことをタケミチが事細かに山岸に説明する。
それを聞いた山岸はへぇーと声あげると真剣な趣で2人の顔を見た。