第17章 ハロウィンと隠し事

必死に隠すヒナの手を振り払い前を見ると、両手を繋いだマイキーとエマの姿があった。



「くっつくなって」



「ヤダ♡」



『あ。』



「あ。」



「(どうしよう！リッちゃんがマイキー君の浮気現場を見てしまった！！)」



やばいヤバすぎる！
これじゃもう。



『【マイキーなんて大っ嫌い！あんな人だなんて思わなかった！マイキーを殺して私も死んでやる！】』



なんてことになる可能性がある。
どこぞのメンヘラ化してしまう！
それこそ東卍最終決戦に加え、リッちゃんがマイキー君を.....
やばいオワタ.....ハルマゲドンや！！！
どうしようっ！！



「リッカ君！きっと何か理由があるはずなんだよ！マイキー君はリッカ君を！エマちゃんはドラケン君命だったんだから！あんなことするなんてありえない！なにか裏があるに違いない！そうだよね！タケミチ君！リッカ君！！」



「う、うん」



『いや、あの二人は─────』



「この謎は私が解いてみせる！ジッチャンの名にかけて！だから安心して！」



『あのぉー.....ヒナさん？私の話聞いて？』



「付き合ってあげてください。タケミチ君、リツカさん」



『「え？」』



「姉ちゃん、今"探偵"にハマりまくってて。ごちゃまぜで」



『金田⚫一の事件簿とコ⚫ンくん？』



「そうです。」



呆れたようにナオトはヒナに聞こえないように説明をする。



「みんな、早く！後付けないとだよ！」



ヒナに急かされ3人はマイキーとエマの後をつける。
しばらく付けていると賑わっているカフェの中へと2人は入り、テラスでお互いに食べさせ合いをしていた。