第17章 ハロウィンと隠し事
「あのな!オマエが知らないだけで二宮さんと佐々木さんは学校じゃ有名なんだからな!二宮さんは文武両道!誰にでも優しくてスタイルも抜群誰もが憧れるうちのクラスのマドンナ!」
『へぇ〜』
「一方佐々木さんは生徒会副会長もしていて演劇部の部長、歌も演技も上手でもダンスはちょっと下手そんな可愛さを持った女性なんだぞ!!」
「そんな2人とデートだなんてオマエっ!全男子から恨まれても知らねぇからな!」
『デートじゃないって、オレがお願いして買い物に付き合ってもらってたの。』
「それをデートと言うんだ!!」
『えぇ〜それより、アッ君たちはどうしてここに?』
恨みつらみの視線を向ける山岸とマコトを適当にあしらいながらアッ君に尋ねる。
「俺らはちょっと遊びにな。」
「そこのゲーセンに。」
『あそこのゲーセン結構ゲームの種類多いよねぇ。オレもよくマイキーたちと来るよ。』
「クソー!何が楽しくて休日男同士で遊びに行かなきゃ行けねぇんだよ!俺たちだって綺麗な女子と遊びてぇよ!!」
「オマエが先に提案したんだろうが。」
べシッ!とアッ君が嘆くマコトの頭を叩く。
「それに加えリッカは学校のマドンナ2人とデートだと!ズルすぎるだろ!!」
『だからデートじゃないって。そういうなら2人も女の子たち誘ってみたらいいじゃん』
「モテるオマエにはわかんねぇだろうけどな!事はそんな簡単に行かねぇんだよ!!」
『オレなんてそんなにモテてないよ?』
「どこをどー見てモテてないと言うんだ!!!学校行ったら終始女子に囲まれてるくせに!」
「弁当がある日なんて作ってきて貰えるクセに!」
『いや、アンタらもそれ食ってんでしょーが。』
「オマエが食いきれないって言うからだろ!!」
ギャンッ!!と叫ぶ山岸とマコトに呆れ顔を浮かべ、口論していた。
するとアッ君はチラリとリツカが持っていた紙袋に視線を向ける。