第17章 ハロウィンと隠し事
「その妹さんってどんな子なの?」
『すっごくオシャレでさセンスも良くて外国の人の血が混ざってるからかなぁ?一見中学生には見えない綺麗な顔立ちで金髪がすっごく綺麗なの。』
「それなら化粧品とかどうかなぁ。どこのブランド使ってるとか知らない?」
『ううん。知らないんだ。でも女の子に人気のブランドとかある?』
「あ!それなら私いいとこ知ってるよ!」
佐々木に案内され化粧品ブランド店に入ると、リツカは迷うように周囲を見渡す。
そしてあるものを見つけたリツカは嬉しそうな顔で2人にそれを持って行った。
『佐々木さん。これなんてどうかなぁ!』
「!それ今すっごく流行ってるリップとネックレスだよね!中学生じゃちょっと値段高くて持ってる人少ないけど、それプレゼントしたら絶対喜んでくれると思うよ!」
リツカの手には透明なリップとネックレスに中に花やラメが散りばめられている可愛らしいものだった。
「これで幼なじみの妹さん喜んでくれるといいね!」
『うん!今日は本当にありがとう!2人とも!』
「友達に渡せるといいね!」
バイバイと2人と手を振りながら別れ、さて佐野家へと向かおうと足を進めようとした時だった。
「あれ?蒼葉じゃね?」
『あ、アッ君にタクヤ、山岸、マコト!』
「おー」
「偶然だな。リッカ。」
「オマエっ!見てたからな!さっきまさに両手に花っ!しかも学校の一軍女子たちとはっ!」
「リッカてめぇずりぃだろ!俺らも混ぜろ!」
『いや何がずるいのか。分かんないんだけど。』
何故か悔しそうにする山岸とマコトを前にはぁと呆れたような顔を浮かべる。