第4章 喧嘩賭博!?
「お前さっきから東卍、東卍ってなんなんだよ!お前如きが東京卍會の名前を軽々しく口に出してんじゃねぞ!!ぶっ殺すぞ!!!」
『お前如き?あは......あはははは!!あ〜さっきから聞いてればおもしろいなぁ。こんだけ近場にいて気づかないなんてお笑い草だね。』
「あ!?」
何がおかしいのかくつくつと笑い出すリツカに誰もがコイツ頭おかしくなったのか?と思う。
怒りで我を忘れたキヨマサは抵抗ができないリツカの頬を思いっきり殴りつけると、リツカが身につけていたフードが脱げ、フードが重力に従い下に落ちた瞬間
誰もが目を貼った。
「オイ.....嘘だろ?白銀の髪に、菊に杯の花札ピアス、間違いない。
東京卍會 特攻隊 隊長 蒼葉六花
通称"リッカ"!!」
『.....』
「(リッちゃんが......東京卍會の特攻隊長!?)」
「な、何でお前.....いえ、貴方がここに?」
『あはは。手のひら返しがすごいね?いいよ。さっきみたいに威勢よくしなよ。』
ブッ!と口に溜まった血を吐き捨てるとリツカは辺りを凍らせてしまうのではないかと思う程冷たい目でキヨマサを見つめる。
「.......」
『なぁ、キヨマサ?12年前のオレはさ基本隊員が何やろうと大抵の事は見て見ぬふりしてたよ。
だってオレの仕事じゃないし。マイキーに口出ししちゃダメって言われてたから。
でもな、東卍の名を落とす真似をしたり、クズに大切な人傷つけられて笑っていられるほどオレはお人好しじゃねーんだよ!!』
「......るせぇ.....」
『あ?』
「うるせぇんだよ!!いつもいつもお高く止まりやがって!!何が東京卍會の特攻隊長だ!お前みたいな総長の腰巾着野郎ずっと前から気に入らなかったんだ!!
ちょっと総長や隊長たちに気に入られてるからってチョーシのりやがって!!!!
弱ぇくせに俺に命令してんじゃねぇ!!」
「リツカ!!逃げろー!」
キヨマサがふたたび振りかざした鉄バットが目前まで迫る。
周りに叫び声が響き渡り、リツカの頭に直撃する誰もがそう思った時だった。