第17章 ハロウィンと隠し事
ああ、きっと変わってしまう。
きっと日向も杏花もみんなもコイツに壊されてしまう。
でも、そんな事私が.....私たちが絶対にさせない。
天使が吹く反撃のラッパの音が響き渡る時
その時はオマエの正体を暴いて倒してみせる!
「これで幹部会を終了する!!」
「やっと終わったな」
「あ〜やっと終わった〜リッカ〜」
『ん〜?』
「帰りラーメン食って帰らね?どうせオマエ何も食ってきてないんだろ?」
『いいね!それなら今流行りのラーメン屋行こうよ!今の時間だったら空いて─────』
「待て!!」
スマイリーの提案に乗ろうとした時
地を這うような声でドラケンがそれを静止する。
恐る恐るチラリと視線を向けるとゴゴゴゴゴゴォと真っ黒なオーラを出すドラケンが立っていた。
「リッカ?オマエは残れ?」
『ヒィ!(ヤバい!これ説教コース!)』
「(あ〜ありゃ絶ッ対ェ説教コースだぜ。)」
「(あれだけ忠告されて口挟んだからな。その前は半間と暴れてるし。自業自得だな。)」
『あ、待って置いていかないで!!』
「リッカ!!」
『ハヒィ!!』
そそくさーと帰っていく2人に助けを求めるが、2人も触らぬ神に祟りなしと言わんばかりに帰って行ってしまった。
おのれ絶対後で祟ってやる!