第17章 ハロウィンと隠し事
『それは300人全員ってこと?』
「そういう事♡なんだ天使チャン信じられねぇか?」
『信じられるわけが無い。』
「オマエが信じられなくても俺たちが降るのは本当のことだ。」
『それは全員の意思?全員傘下に降ってそこから内部抗争企てる連中が出ましたとなったらごめんなさいじゃ済まないけど?特攻隊として危険因子をそう易々と受け入れるのは容認できない。』
「(ま、リッカの言う通りだな。特務としても仕事が増えるのは面倒だ。)」
リツカの冷たい視線が半間を貫く。
しかし、当の半間は何を考えているのか終始面白可笑しそうに笑っていた。
「全員の意思だ。」
『そう。わかった。鉄太。口を挟んてごめんなさい、話を続けて。』
「ああ。」
稀咲は眼鏡をクイッとあげると話を進めていく。
いくつかの討論が行われ、結果はマイキーの意向に任された。
「わかった。東卍は芭流覇羅構成員300人を受け入れる。」
『!!?(マイキー.....どうするつもりなんだろう.....芭流覇羅を受け入れるのはあまりにもリスクが大きすぎる!これじゃまた!)』
「不安か?リッカ」
『え、あ......うん。まぁちょっとね......顔に出てた?』
「まーな。顔に書いてあった。」
『ウソ。そんなに?』
「でも、少し進歩したんじゃねぇか?」
『え、それってどういう事』
三ツ谷はふっと笑うとリツカの頭をわしゃわしゃと撫で、リツカが混乱しながら問いかける。