第17章 ハロウィンと隠し事

「なら、俺とも仲良くしてくれよォ天使チャン？」



『触るな。』



─────パンッ！



「あたり強えな。ウケる」



『オマエこの前こと忘れてないからな？マイキーにキスマ見せつけた上に嘘つきやがって。』



「あ、やっぱ根に持ってる？可愛い〜」



『本当ウザっ』



「ばは♡」



「半間。さっきも言っただろ。やめろ。」



「おい！半間ぁ！テメーが気安くマイキーの彼女(ﾖﾒ)に話しかけてんじゃねぇ。」



「へーマイキーのヨメね。天使チャンマイキーとくっついたんだ。」



『黙れ。ついでに触んな。』



────パンッ！



「ばは！マイキーに飽きたら俺のとこに来いよ。(天使チャン。何かおもしれぇこと隠してんな。)」



『殺されても知らないから。』



何故か機嫌を悪くしたドラケンが立ち去るリツカを隠すように間に半間を睨みつける。



「リア、オマエは俺の隣に座れ。」



『う、うん。』



【あ、コレ全員に対する牽制だな】



マイキーの手に導かれマイキーの隣に座るとマイキーは稀咲へと視線を向けた。



「稀咲、オマエがこの幹部会を仕切れ。オマエが俺と半間を繋いだんだ。オマエがこの話し合いを始めるのが筋だろ。」



「わかりました。総長。情報を整理しよう。
今回の抗争は東卍の勝利に終わった。約束通り場地圭介、蒼葉六花は東卍に返してもらう。だが芭流覇羅は負けた場合のリスクを示してないどうするつもりだ？」



「芭流覇羅は東卍に負けた。大人しく東卍の傘下に降る。」



『「「「「！！？」」」｣』



『ちょっと待って。』



「(オイ、リッカ！マイキーが口を挟むなって言われたばっかだぞ！)」



「(あのバカ.....マイキーに言われただろ。)」



「(アイツ速攻で口挟みやがったな。絶ッ対ェ後で怒られると思わねぇ？なぁムーチョ)」



「(やめとけ。スマイリー。巻き込まれたら面倒だ。)」



『(ごめんマイキー、ドラケン。でもこれだけは聞いておきたいの。)』



睨むマイキーとドラケンに視線だけで謝ると半間に向き直る。