第17章 ハロウィンと隠し事
卍 卍 卍
────明日
日が沈み始めた廃工場
そこに黒い特攻服に身を包んだマイキー、ドラケン、壱番隊以外の各隊長と白い特攻服に身を包んだ半間の8人がお互いを見合わせていた。
「おーリッカ。って三ツ谷が渡した特服じゃねぇのかよ。」
『あ、うん。明後日の集会から着ようと思ってて。』
「早く見せてくれよ。みんな気になってんだからな。」
『うん。ありがとう。ムーチョ。楽しみにしててよ。』
「あ、おーい!リッカ〜こっち座るか?」
『うん!座る────』
「リア!」
パシッ。
アジトのどこに座ろうかと迷っているとマイキーの焦ったような声が聞こえ、手を掴まれる。
『ん?』
「オマエ病み上がりなのに着いてきたのか。誰だ教えたの。オマエにはこの幹部会のこと黙ってたはずだ。他の奴らにも口止めしてた。誰だ。 誰が教えた!」
『それは.....』
「.....三ツ谷か。アイツ何考えて────」
『三ツ谷は何も悪くないから三ツ谷を責めないで。』
「でも!」
『もうほとんど大丈夫だって昨日電話でも言ったでしょ。私も当事者の1人なんだから会議には参加しておきたいの。大人しくしてるからさ。ね?お願い。』
「......わかった。来たはいいけど、今回俺と半間を繋いだのは稀咲だ。今までみたいにオマエの意見を聞くつもりは無い。口も挟むな。黙ってこの会議を大人しく見守ってろ。いいな?」
『.....いいよ。マイキーの決めた事だもん従う。どんな結果になろうと受け入れるよ。』
今回の話し合いで東卍も芭流覇羅もどうなるか分からない。
でも、今の私が口を出してなんになる。
恐らく何にもならないし、今の私では稀咲には敵わない。
大人しく飲み込まれるしかないのだ。
それは分かりきってる事。
だから今は黙っておこう。
まだその時では無い。
反撃の狼煙はまだ上がってないのだから。