第17章 ハロウィンと隠し事
「明日芭流覇羅との話し合いがある。稀咲がマイキーと芭流覇羅を繋いでくれた。」
『稀咲......』
「いつものアジトで幹部全員でが行くつもりだがあっちは副総長の半間だけが来るらしい。オマエはどうする?」
『もちろん私も参加する。でも三ツ谷。この話多分だけどマイキーに口止めされてるんでしょ?』
「察しがいいな。その通りだ。でもオマエは当事者の1人だ。俺は参加するべきだと思っている。」
『そうだね。私もそう思う。だって私芭流覇羅の幹部の1人だったし。』
「は!?オマエ幹部なのか!?こんな短期間で!?」
『ちょっ!三ツ谷、ルナとマナが起きちゃう!』
「あ、悪ぃ。」
『半間と一虎のお気に入りだったからかな?圭介と一緒にすぐに幹部されちゃったんだよね。しかも私は参謀で。』
「すげぇなオマエら。もしかしてあの作戦考えたのオマエか?」
『いや、あれは完全に最初から最後まで一虎の暴走。何個かプラン用意してたんだけど全部パァになった。なるべく事を大きくする気はなかったのに。ギリ東卍が勝てるように細工してたんだけどなぁ。まさかあんな風になるなんて。』
「細工って.....オマエまた悪知恵を働かせたのか?」
『失礼な。策士って言って欲しいものだね。』
「で、どっち側として出るつもりだ?」
『芭流覇羅』
「!!?」
『なーんてね。もちろん東卍の隊長として出るつもりだよ。』
「ビビらせんなよなぁ。」
『あう。えへへごめん。』
ペチンと三ツ谷ははぁと安心したように息を吐くとリツカにデコピンをカマス。
『それで明日の幹部会何時に招集なの?』
「午後6時だと。その3日後の集会で総決算。時間は9時でその時にはお前の処分も.....」
『わかってる。自分が仕出かしたことだもん覚悟はしてるよ。』
リツカはそう言うと最後のひと針を抜い終えプチンッと金色の糸を噛み切った。