第17章 ハロウィンと隠し事
『ん〜!久しぶりの三ツ谷のご飯美味しい!』
「オマエ、俺の作った飯好きだよな。普段から一流シュフとかの飯食ってる割には。」
『どこぞの一流シュフより美味しいよ!一流シュフが作ったコース料理とかより三ツ谷が作ったご飯が1番あってるんだって私には!だから三ツ谷のご飯大好きだよ!』
「お褒めに預かり光栄だな。刺繍はどうだ?今日中には終わりそうか?」
『ん〜このペースで行けば、今日の夕方くらいには終わると思うよ。あと両腕の刺繍だけだし。』
「じゃあ夕飯も食ってけよ。ちょうど八戒が来るからさ。アイツオマエにすっげぇ会いたがってるから。」
『え、でも迷惑じゃ.....』
「オマエはそういう事考えなくていーの!すぐそうやって迷惑とか言う。」
『だって』
「だってじゃねぇ。俺が好きでやってんだ。食って行ってくれるよな?ルナマナもそう思うよな?」
「ルナもリッカお姉ちゃんと夜ご飯食べたい!」
「マナもー」
嫌な顔1つせずに3人は笑う。
その表情を見てリツカは一瞬ぽかんとするとすぐに花笑みを浮かべた。
『じゃあお願いします!』
「よし!」
「「わーい!やった!」」
昼ごはんを食べ終えまた部屋に戻るとルナとマナにせがまれ絵本を読み聞かせることとなったが、2人はすぐに遊び疲れたのかお昼寝をしてしまった。
リツカはそんな2人を微笑ましく見ながら部屋を出ると三ツ谷の目の前に座った。