第17章 ハロウィンと隠し事
「────。──。お、い。おーい!!リッカ!」
『ハッ!!』
「お、やっと気づいた。」
『え、あ、私。』
「昼飯できたしお昼にしようぜ!」
『私どれぐらい集中してた?』
「ん?4時間弱だな。相変わらずすっげぇ集中力だった。」
『うそ。またやらかした〜。そんなに集中してた?』
「びっくりするほど集中してた。それより飯食おうぜ。とびっきり美味しいオムライス作ったからよ。」
『ごめん。三ツ谷。お昼ご飯いただいちゃって。ああ!ココアだって冷めちゃってる!本当にごめん。』
「何言ってんだよ。俺が好きでやってんだ。気にすんな。久しぶりの味がある飯だぜ!たんと食ってけよ!」
『ありがとう!三ツ谷。そうだね久しぶりの味のあるご飯だよ。もう病院食なんて懲り懲り。味がないんだもん。ご飯ゆるいしさ〜もう最悪だった。』
「あはは!だろうなオマエ、濃口が好きだし。」
『お菓子だってお砂糖が多い方が美味しいでしょ?』
「まーな。マイキーに負けないくらいの甘党だもんな。オマエ。」
『甘いものは正義だよ!特に洋菓子は美味しいよねぇ。この前の出来たケーキ屋さんあるでしょ?あそこの洋菓子とか特に美味しかったよ。今度みんなに差し入れで持ってくね!』
「ありがとうな。でも俺はオマエが作るお菓子の方が好きだよ。」
『ふふ。何それ。』
2人で顔見合せ笑うと既にルナとマナが席に着いている食卓へと座るとみんなで手を合わせて【いただきます!!】と言って三ツ谷が作ってくれたお昼後に手をつける。
まさにごく普通の団欒。
こういうのいいな。
家族ってみたいで。