第17章 ハロウィンと隠し事
『お邪魔します。三ツ谷〜?』
「おーリッカ。悪いな。まだ出来てねぇんだ。後ちょっとで終わるからルナたちの部屋で待っててくれねぇか?」
『OK〜』
そう言われたリツカは何故かワクワクしてる2人をの前に座ると持ってきていた紙袋を畳に置く。
どうやら三ツ谷はアレの最後の仕上げをしているようだった。
『そろそろ完成しそ?』
「ああ、後ちょっとな。あとズボンの裾を脱いあげるだけだ。」
『じゃあすぐ終わりそうだね。ごめんね。特服作るの私たちの仕事なのに私何もしてなくて。』
「大丈夫だって。オマエは怪我人だろ。大人しくしてろ。それよりルナとマナ頼む。あいつら暇だからって俺に遊べってせがんでくるから。」
『ふふ。りょーかい。相変わらず仲がいいね。』
「リッカちゃん遊ぼ!」
『うん!いいよ!っとその前に。ルナとマナにプレゼントがあるんだ。』
「「プレゼント?」」
『うん。はいコレ。お姫様の人形の着せ替えセット。杏花が福引で当てたらしいんだけどもうそんなので遊ぶ歳でもないからね。2人にあげるって。』
「「わーい!!やった!!お兄ちゃん見て!」」
「オイ、リッカいいのか?これって最近流行りの高いやつだろ?それにオマエの妹人形大好きじゃん。」
2人に渡された紙袋を開けた三ツ谷は驚いた表情を浮かべると焦ったようにリツカに問いかける。
中に入っているのは2体のお姫様人形と数着のドレスが入っていた。