第17章 ハロウィンと隠し事

『ほら！やっぱり似合ってないんじゃん！』



「....あう.....」



『え？』



「似合う。めっちゃ可愛い。誰にも見せたくないくらい可愛いよ。」



「出た！マイキーの独占欲。」



「だって、オレの嫁だし。独占してもいーだろ？」



「そうだけど独占しすぎ！」



『え』



「別にいいじゃん！」




「ダメ！将来リツ姉は私のお姉ちゃんにもなるんだよ！」




「その前に俺の嫁になるし！」




「誰のおかげでリツ姉がこの格好してるのかな？」




「ッ！そこはエマ、ナイス！」



マイキーは嬉しそうにそういうとナイスとグッ！と親指を立て笑う。



「でしょ！」



『な、な、なっ！』



「ね！リツ姉！この格好で良かったでしょ！」



『せめて男装させてよ！』



「それはダメ！聞いたよリツ姉。東卍で女の子だってバレたんだって？」



『......』



「それでもマイキー達は受け入れてくれたんでしょ？」




『.....うん』




「でもさ、普段のリツ姉って蒼葉グループの御曹司で蒼葉六花は男でなくちゃならない。それは今までと変わらない。でも東卍のリッカやリアは女の子でいてもバチは当たらないんじゃないかな？」



『東卍としての私......』



「そう！東卍にいる間だけは女の子に戻ろうよ！無理に男の子でいる必要なんてないよ。」



『でも.....私女の子らしい事なんて何したらいいか全然分からない。私は今まで女の子として生きたことなんてないから......』



「これからそれを知っていくんだよ！」



「エマの言う通りだよ。リア」



『マイキー』



「東卍でのオマエは本当のオマエでいいんだよ！」



『女の子になっていいの？』



「なっていいぜリッカ」