第17章 ハロウィンと隠し事
「おはよう。親友。見舞いに来たぞー」
「おはよう。リッちゃん」
『おはよう。タケミチ、千冬。』
2人を部屋に招き入れると椅子を差し出し座らせる。
『てか2人とも学校は?』
「サボった」
『サボっちゃダメじゃん。』
「場地さん居ねぇーんだからあんな学校行く意味ねーだろ。」
『アンタねぇ.....圭介が遅れちゃってる分千冬が勉強して教えないとでしょ!』
「ハッ!その発想なかった!でもよダチを心配して毎日来てもいいだろ」
「いいけどさぁ.....せめて放課後とかにしないと圭介みたいに留年するよ。ということはもしかしてタケミチも?』
「いや、俺は今日は創立記念日で休み。」
『あ、もうそんな時期!?ってことはもしかして.....』
「その通りです。はい課題」
ドンッと目の前に置かれた大量の課題に思わず口元をひくつかせ現実逃避したくなる。
それはタケミチも同じで普段ならリツカに課題を教えて貰っていたのだが病み上がりにプラスして追加課題のあるリツカに流石に手伝ってとは言えない状況だった。