第16章 小さき眠り姫
卍 卍 卍
『さて、そろそろこれからの話をしよう。』
入院生活にもなれ始めた頃
リツカは思い立ったように口を開く。
慣れ始めたと言っても目覚めて2日目なのだが.....
相変わらず場地は眠ったまま起きない。
「これからって?」
ちょうどお見舞いに来ていたマイキー、ドラケン、三ツ谷、千冬、タケミチの5人はリツカに不思議そうに視線を向けた。
『もちろん戦後処理だよ。どうせあんな終わり方したんだし後日総決算するんでしょ?なら、早めに話とかまとめないとじゃん。ウチの病室無駄に広いし半間とかその他幹部連れてきていいよ。』
「「半間はダメだ!!」」
『うおっ、急にどうしたのドラケン、マイキー』
「ダメなもんはダメだ。あんな変態。」
『変態て.....一応仲間だったんだけど?ていうかドラケン。絶対個人的な恨みあるでしょ。』
「アイツは気に入らねぇ。」
『もう。そんなこと言ったって話し合いは早めにしといた方が後でごちゃごちゃに───』
「はぁ.....オマエなぁ。目覚めたばっかなんだからゆっくりしろよ。」
『え。だって総決算とかの話をまとめる仕事毎回私か三ツ谷の役目だったじゃん。』
「う.....いや。まぁ、そ、そうなんだが......でもダメだ!病み上がりなんだからゆっくり休め!」
「(俺らがどれだけコイツに抗争後の処理させてたかが痛感させられるな......)」
三ツ谷は呆れたような表情を浮かべると、困った様子でポリポリと米神をかく。
昔から無理する性格だとわかっていても湧き上がってきた呆れにため息を着く。
一方ドラケンは汗を流しながら、気まずそうに目をそらした。