第16章 小さき眠り姫
『あのね。マイキー伝えたいことがあるの.....』
「?」
『万次郎が貴方の事が好きです。』
「え.....」
『貴方を.....愛しています。』
「え、ちょっと待って。リア。兄貴が好きなんじゃなかったの.....?」
「よく二人で一緒にいたじゃん。」とキョトンとした表情でマイキーは尋ねるとリツカはフイと顔を背けて呟いた。
『違う.....シン兄には相談してたの.....万次郎にどうやったら振り向いてもらえるかって....』
「.....マジか.....これまでの俺の努力は......」
『ふふ。貴方を愛しています。だから万次郎が私を好きになる資格なんていらないよ。』
「え.....?」
『私も万次郎のことが大好きだもん。』
「っ!」
『こんなに傷だらけでさ、エマやヒナみたいに可愛くないし、女の子ぽくないけど......私のことまた貴方の恋人(モノ)にしてくれますか?』
「当たり前じゃん。オマエは俺の恋人(モン)だ。リア。覚えてる?初めてこの指輪に誓った約束。」
『え、』
「【何があっても俺はオマエを守る】って約束。もう2年も前のことだけど。これからは俺が絶ッ対ェ守ってみせる。もう誰にもオマエを奪わせねえ。だからずっと俺のそばにいてくれ。」
そういうとマイキーはリツカをさらにぎゅっと抱きしめた。
『あとは圭介が目覚めるだけだね。』
「うん。」
『早く目覚めるといいね。』
「アイツは絶ッ対ェ目覚めるよ。俺らと天下取るって約束したからな。」
しばらくして、2人で肩を寄せあっているとマイキーがリツカの肩に頭を置く。