第16章 小さき眠り姫
いやなんでお互いの頬なのよ。
そこは自分の頬でしょ。
「「いだだだだだっ!!」」
「夢じゃない!」
『夢じゃないよ〜』
「起きてる?」
『うん。ついさっきね。』
「〜〜〜っ!!リッちゃん!!」
「親友!!」
2人は急いでドア前からベッドまで駆け寄り、タケミチはぶわっ!!と泣き出すとリツカの右手を握りしめ、千冬は左手を握りしめリツカの手を額に当てる。
「親友!このバカ!!なんで無茶したんだよ.....俺っずっと心配してたんだぞっ!場地さんもオマエも4日間目ェ覚めねえしっ。怖かった。本当に目ェ覚めて良かった!」
「ごめん!リッちゃん!俺っ.....リッちゃんが刺されたってわかってたのに止めれなかった!痛かったよなっ.....ごめん!ごめん!!」
『2人とも心配かけてごめんね。千冬、タケミチ。私たちを止めようとしてくれてありがとう。圭介も時期に目覚めると思うから、圭介にもそう言ってあげて。』
うわぁぁぁんっ!!と2人は声を上げて泣き出す。