第4章 喧嘩賭博!?
『つまりオレは人質って事?タクヤやタケミチ達がバックれないようにするための。
それで、もしタクヤが負けたらオレももれなく奴隷認定ってわけか...』
冷たい声でそう言うとアッ君はグッと悔しそうに顔を歪めて頷いた。
『.....』
「悪ぃ.....お前を巻き込んじまって.....喧嘩得意じゃねって言ってたのに.....」
『....』
「蒼葉。」
『アッ君が謝ることじゃないよ。聞いてたと思うけど丁度行こうと思ってたし。別に気にしなくていいよ。』
そういうとリツカはアッ君の真っ青に腫れた頬を包むように手を当てる。
おそらくはキヨマサに殴られたのだろう。
『守ろうとしてくれてありがとう。アッ君。』
「っ悪ぃ....蒼葉。」
バツが悪そうにするアッ君とは裏腹にタクヤはにっこりと笑うとリツカとタケミチに拳を差し出した。
「まぁ、見てろよリッカ。絶対勝ってみせるからさ!タケミチお前の仇も取ってくるからな!勝ったら2人で牛丼奢れよ!」
『「タクヤ....」』
「よし。行こーぜ。」
タクヤの言葉と共にリツカ達はトイレから出ると喧嘩賭博が行われる会場へと向かった。