第16章 小さき眠り姫
「ねぇ。ケンちん。俺さ、不甲斐ないね。」
「......」
「"これがある限り絶ッ対ェ俺がオマエの事守る"。そうリアと約束したのに俺、全然リアの事守れてない.....またリアが傷つくところばっか見てるだけで何も出来てなかった。」
マイキーはそう言うと首から下げていた指輪を握りしめて腕で手で顔を隠す。
「俺さリアが女だって事抗争前々日まで全然気づかなかった。好きな奴に全部背負わせて、守るって言っておきながら守ってもらってて.....俺もうリアを好きになる資格ないよな。」
「.....それはオマエ1人が決めることじゃねーんじゃねーのか?」
「!」
「今まで守れなかったんなら、これから守っていけばいい。背負わせてたんなら、これから一緒に背負って行けばいいじゃねぇか。アイツも目覚めたらそういうだろうぜ。」
ニッコリと笑うとドラケンはくしゃくしゃとマイキーの頭を撫でて部屋を出ていく。
マイキーは最初こそポカンとしていたがすぐにニッコリと笑みを浮かべると「そうだな!」と言ってドラケンの後を追いかけるように病院を後にした。
そしてあの日から3日間