第15章 血のハロウィン
「せーの!」
「313円」
「50円」
「100円」
「15円」
「25円」
「32円」
「オマエら、マジ?誰も買えねぇじゃん。。リッカは?」
『あ、400円ならあった!』
そう言ったリツカはズボンのポケットに手を突っ込むと、銀色に光る100円4枚を取り出す。
【マジか!!オマエ.....俺らの中で1番高ぇじゃねぇか。】
「さすが蒼葉グループの坊ちゃんだな! 」
ムッ!としたリツカはスパンっ!!と一虎の頭を叩く。
「いってぇ!!?」
『オレそう言われるの嫌いだって言ってるだろ!』
オレはみんなと同じでいたいの!と怒ると小さな笑いが起きる。
「あーあ。リア怒らせたー」
「今のは一虎が悪いな。」
「早く謝れー」
「ご、ゴメン。リッカ」
『うむ!よろし!』
「でも、結局誰も買えなくね?」
『ゔっ......確かに』
「いや、出し合えば1個帰るくらいにはなるじゃん」
【おー!】
『ドラケン。天才!』
「こんなの誰でも思い浮かぶだろ。」
─────ペチン
『うっ。』
ドラケンはクスッと笑うとデコピンをする。
そしてみんなで割り勘して交通安全のお守りを1つ買った。