第15章 血のハロウィン
「まぁ、名前はともかくチーム作んのは賛成だ!」
「な、ケンちん?」
「確かにチームがあれば黒龍と喧嘩する大義名分がもできる。名前はともかく」
「三ツ谷?」
「チームかぁードキドキすんな!名前はともかく」
「テメーら!!!」
「これで決まりだな。俺らの全てをオマエに預ける時代を作れ!マイキー!」
「.....おう!どんなチームにしたい?」
そう問いかけられた場地は一瞬迷ったような素振りを見せると、すぐに頷いて真剣な眼差しでマイキーを見つめた。
「....."一人一人がみんなの為に命を張れる"そんなチームにしたい。って思ってんだけどもうちょっと欲しいんだよなぁ。」
『ならさ!"誰かが傷ついたらみんなで守る。一人一人がみんなの為に命を張れるチーム"って言うのはどうかな?』
「おお!それいいな!」
「流石リアだな!」
「記念にみんなでお守り買おうぜ!」
「いいな!」
『一虎!圭介!行こ!』
リツカは場地と肩を組む一虎の手を取ってニッコリと花笑みを浮かべ腕を引っ張って歩く。
「「「「「「たっか!」」」」」」
「で、どれにすんだ?」
「これで良くね?」
そう言って場地が手に取ったのは交通安全のお守りだった。
『まさかの暴走族なのに交通安全?え、マジ?無免許運転してるのに!?あはは!!』
「リアァ!笑いすぎだろ!」
「いーんだよ!こういうのは気持ちだろ!」
「どーせそのうちオマエも無免許運転すんだろうが!」
『えぇー自分で運転怖いからヤダ!』
「ヤダ!じゃねぇよ。」
「確かに創設メンバーが単車に乗れないとか流石にないわ。」
「中学上がったら練習しろよー」
『えー』
「よぉし、オマエら、せーので出すぞ。」