第15章 血のハロウィン
「リッカ!!」
「リア!!」
『ゴホッ.....ヴ....ゲホッゴホッゴホッ...(もう時間が無い....)』
急いで駆け寄ったマイキーはリツカを抱き上げる。
リツカは地面に落ちていた年季の入ったお守りを拾い上げ、マイキーの胸にそれを押し付けた。
「リア.....!このお守りをどこで....」
『タケ、ミチ.....が....ゲホ!ヒューヒューッ。集会の時に......』
「お守り?」
「!それって!」
「あの日のお守りだ!」
お守りを見た瞬間
走馬灯のごとく、あの日の記憶が蘇った。
─────【俺らの全てをオマエに預ける。時代を創れ、マイキー!】
思い出した。
あの日の遠い記憶.....
初めて私たちが東京卍會を立ち上げたあの日のお守りだ.....