第15章 血のハロウィン

「ふーん。よくそこまで掴めたな。入手難易度鬼だっただろ？どんな手を使ったんだ？拷問でもした？それともまたボコった？」




『人聞きの悪いこと言わないでください。今回は交換条件で貰いました。あっちも何か欲しい情報があったぽくて。』



「じゃあオハナシしてないんだ。」



『交渉術を使いました。』



「でもよく反社がオマエに懐柔されたな。」



『反社とは少しオハナシをさせてもらいました。アイツらが薬を流してるのは確実なので私が集めている全証拠で警察にタレコミされたくなければ協力しろと。仮に私を殺したとしても殺した時点で自動的に警察に情報が送信されるようになっているので殺しても無駄だと脅してきました。そして妹や家族を人質に取れば組を潰すと。』



「あはっ。エッグ。」



『それと元々組長さんは薬が嫌いなお方だったらしく、説得とオハナシしたらあっさり手を引くと言っていましたよ。これで芭楼紅の後ろ盾はありません。』



「オマエ本当にエグイな。マジで中学年？オハナシとかもう半分脅迫じゃん。」



『失礼な。オハナシも列記とした交渉術です。』



「えーでもリツカのオハナシってほぼ尋問じゃん。それか精神系の拷問。それに昔はよく相手ボコって情報手に入れてたじゃん。」



『アレは情報を聞こうとしたら、手を出されたから致し方なくボコっただけです。正当防衛です。』




「正当防衛www過剰防衛の間違いじゃね？」



「正当防衛は無理あるってwwwwオマエ相手泣いてたのにボコってたじゃん！」



『蘭ちゃんたちは私をなんだと思ってるんですか？』




「可愛い天使ちゃん」



『はぁ.......まぁ、1つ言えるのは私には"オトモダチ"が沢山いますので誤魔化せないって事ですよ。彼らはいつでも私の目や耳になってくれる。蘭ちゃん達も悪いことする時は気をつけてくださいね。私の眼たちがどこかであなた達を見ているかもしれないですから。では頑張ってくださいね。』



ヒラヒラと手を振りながら蘭たちから離れ芭流覇羅の方へと向かう。



「なぁ兄貴.....俺やっぱり」



「ああ。わかってる。竜胆」



「「アイツが欲しい。」」



「やっぱりアイツはいい女だよ。東卍には勿体ねぇ。」



「いつか絶ッ対ェ奪ってやろうぜ。兄貴」