第14章 嵐の前の静けさ
『ちゃんと帰ってくるよ。何があっても必ずマイキーの元に帰ってくる。もし今度はマイキーが私を突き放しても私はずっと傍にいるよ。例え死んだとしても.....』
「リア....どうしよう。すっげぇ嬉しい.....必ず迎えに行く。」
『うん。マイキー。待ってるよ。』
「次はもう絶ッ対ェ誰にもオマエを奪わせねぇから。オマエの事護ってみせるから。」
『マイキー。ありがとう。』
リツカはマイキーにそう告げるとマイキーの部屋を後にする。
外はもう冷たい風が吹き、まるで嵐の前のような静けさを運ぶ。
『愛してるよ。万次郎.....』
誰にも聞こえない声でそう呟いたリツカはどこか決意を固めたような表情を浮かべ歩き出す。
【リッちゃん。明日○○近くの歩道橋にて待つ。】
『.....さぁ稀咲鉄太。チェックメイトはすぐそこだ。』