第14章 嵐の前の静けさ
卍 卍 卍
「ぶっ飛んでんな!オマエ」
「ヤベぇよ!総長と副総長を前にあれ言うとか!」
「空気読めないのレベルを超えてますね。」
海國と海寿は面白可笑しそうにそういうと、2人揃って「でも、オマエがマジで気に入った!協力するぜ!」とニッコリと笑いかけた。
「こういうのはどうだ?オマエが東卍のトップになる協力してやるから。オマエは俺らがやりてぇ事に協力しろ。」
楽しそうにそう言った千冬はタケミチに向かって手を差し出した。
「え....俺が東卍のトップになれるって思ってくれてるんすか?」
「「「1ミリも思ってない」」」
「やっぱり!バカにしてんスか!?」
「でも協力はする。」
「....はぁ。わかりましたよ!!」
大きなため息をついたタケミチは差し出された手を力強くに握る。
「俺も協力します!!」
「よろしく頼むぜ?相棒」
そう笑って見せた千冬は楽しそうに道を歩いていく。
「ちなみに俺らオマエとタメだからタメ口でいいよ。」
「俺らこう見えても14だぜ!よく高校生に間違われるけどな!」
「え!?タメ!?もっと早く言えよ!」
「切り替え早いですね。」
「だってよぉ。副隊長だって言うから先輩かと思って。あ、でもリッカ君はタメで隊長か、いやでも東卍では先輩だし。」
タメで東卍では先輩。
タケミチはどうすべきなのかブツブツと呟いていると、千冬が話を戻す。