第14章 嵐の前の静けさ
「花垣!例えオマエが隊長のオキニでも副隊長の座は絶ッ対ェ譲らねぇからな!!」
「そうです!副隊長の座は俺達のですからね!」
「まぁまぁ2人とも落ち着けって」
「やめろ頭を撫でるな!」
「撫でていいのはリツさんだけです!」
嘆く2人を他所に千冬はため息を着くと、再びタケミチに視線を向けた。
「はぁ。オマエら、親友の事になると急にIQ下がんのどーにかしろよ。」
「親友?」
「おう。リッカの事だよ。アイツと俺は親友だからな。」
「へ、へぇー」
ふふん!と胸を張る千冬にタケミチはどう返したらいいかわからず苦笑いを浮べる。
「あ、オマエ、場地さんに感謝しろよ。」
「え!?な.....なんで俺が」
「オマエは参番隊隊長の任命式をブチ壊した。」
「うっ.....」
「だから場地さんが殴んなかったらもっとヒデェ目にあってたよ。」
「あ!タケミチ!あと隊長にも感謝しろよ!」
「リツさんがあの時あなたを庇わなかったら、場地さんが殴る前に殺られてましたからね。」
そうだったのか。と納得したタケミチは大人しく千冬の隣のブランコへと座る。