第13章 出会いは突然に【番外編】
『─────って事もあったねぇ。懐かしい』
「隊長!やめてくださいっす!恥ずいっすよ!」
「いつまでそのネタ言うんですか!」
『ハイハイ。ごめんごめん。』
顔を真っ赤にして怒る2人にしみじみとしながら頭を撫でる。
『じゃあ、オレ幹部会行ってくるからいい子にしてるんだよ。』
「子供扱いしないでください!行ってらっしゃい!」
「あ、兄貴だけ頭撫でられてずりぃ!」
『甘えん坊だな。海寿は。じゃあ行ってくるね。』
「行ってらっしゃい!」
2人はリツカの背中を見送ると神社の階段に座った。
「あ"───うちの隊長今日も尊い。」
「だなー。なんだよあの【ハイハイ。ごめんごめん。】って可愛すぎかよ。あの花笑まじで好き」
「あ、俺あれも好き場地さんと総長と3人で話してるところあの時の笑顔マジで隊長可愛いよなぁ!」
「それわかるわ。」
【!?】
後ろから聞こえた声に2人は思わず驚いて後ろを見ると千冬が立っていた。
「聞いてたのかよ。千冬」
「居たなら声をかけてくれればいいのに。千冬君」
「悪ぃ悪ぃ。なんか話し込んでたからな。それより親友と場地さんとマイキー君、絵になるよな!」
「わかる!めっちゃ絵になる!場地さんは黒髪で隊長は白髪だろ?正反対で映えるんだよな!総長との身長差もまたいい!」
「総長と居る時なんてめっちゃ可愛いんだぜ!あの笑顔で名前呼ばれたら俺だったらキュン死にしまうよ。」
「俺がまだ入隊し立ての時はさ親友がまだ壱番隊の副隊長だったんだけど、場地さんとの共闘最高にカッコよかったんだぜ!場地さんが親友の敵を倒して、親友が場地さんの敵を倒す。あの時の2人の息の合い方めっちゃ凄かったわ!」
「「え!!?いいな!千冬(くん)!それ見た事あんの!?」」
「めっちゃ凄かったぜ!」
「オレ総長とのやつしか見たことない」
「あれもあれで迫力あるよな!お互い息があってるって言うか、もう以心伝心してるもんな!それでお互いの敵を倒した後顔見合って笑うのめっちゃ尊い!」
【ほんとそれな!!】
キャーキャーと黄色い声援をあげる3人を遠くで見ていたリツカはふるふると顔を真っ赤して震えていた。