• テキストサイズ

さよならマイヒーロー【東リべ】

第13章 出会いは突然に【番外編】



「とにかく長い目で見る必要があるんじゃねーのか?」



『それは山々なんだけど....』



特攻隊のみんなもなかなか打ち解けようとしない2人に痺れを切らし威嚇や凄みを効かせている。
早く何とかしなければ最後の砦である特攻隊からも2人は追い出され、居場所を失ってしまうだろう。
それはなんとしてでも避けたい。
だって、居場所がない寂しさはよく知ってるから.....


「てかオマエ、ソイツら打ち解ける前に副隊長決めなきゃいけねーだろ。」



『それもそうなんだけど.....任せられる子が居なくてさぁ。』



「葉山は?」



『作戦は立てれても喧嘩にめっちゃ弱い。抗争後なんて毎回重傷....』



「新見」



「キレたら直ぐに手ぇ出す。」



「猪尾」



『アイツなんて目が会った瞬間タックルするよ!?』



「イノシシか!」



後頭部に手を当てたドラケンははぁと重々しくため息を着く。
こっちが溜息をつきたいよ。



「選り好みしてる暇なんてねぇんじゃねぇのか?」



『それはそうなんだけどさ.....出来ればあの2人に副隊長になって欲しいなって思ってるんだ。』



「花瀬兄弟に?」



『うん。なんかあの2人なら背中任せられそうな気がしてて。』



「(リッカが俺ら以外にそう思うのは珍しいな....やっぱりマイキーの読みは当たってたか。)とりあえず当たって砕けるしかねぇんじゃねーの?」



『砕けちゃダメでしょ。』



「まぁ、頑張れよ。」



『少しは協力してよぉ.....』



そんな小言を言いながらリツカはドラケンと別れ、家路へと着く。
/ 636ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp