第12章 運命の天秤

「しぶてぇなこのガキ」



「とりあえず原チャぶっ壊しちゃう？」




バットの男の言葉を皮切りに場地とリツカは2人がかりで押さえつけられる。



『っ！クソッ！離せ！！』



「じゃあ行きますか！オラァァァァ！！」



誰もがホーク丸が殴られるそう思った時だった。



「っ！！」



男が振り上げたバットが場地の背中に当たる。



『圭介！っ！離せ！！』




それを目の当たりにしたリツカはグンッ！と身体をひねると1人には腹パンをもう1人の顎を砕く。



「テメーらマイキーの愛車に手ぇ出したら殺すぞ。」



『ただの群れが.....マイキーの愛車に汚い手で触んな！』



「単車転がす資格もねぇ。」



「なんだとゴラァ！」



「ガキが！」



「殺されてぇのか！！」



煽る2人に男たちのこめかみに青筋が出る。
ぶっ壊しちまえ！！誰がそう言ったのか、その言葉を皮切りに2人に殺気が向けられた時だった。