第12章 運命の天秤
それからはみんなでゆっくりとマイキーを囲むようにして海沿いの道路を走っていく。
リツカもゆっくりなら大丈夫なのか相変わらず場地に引っ付きながらも景色を堪能していた。
「みんなヌルいんだよな。あんな奴らヤッちまえばいいのに」
「だよなぁ!マイキーもドラケンとつるんでからだいぶマルくなったよ。」
『昔は荒れてたもんね〜』
「俺なら問答無用でタコ殴りだよ。」
目的地にまではまだ距離がある。しばらく海沿いの道路を走っていると、マイキーのバイクが急に止まった。
「どーしたん?」
「ガス欠みたい」
「嘘だろ!?」
「あんだけ遠出するって言ったのに?」
『昨日あれだけ確認しなよってメールしたのに?』
「マジ計画性ねぇな。マイキーは」
「ガススタ行ってこいよ。」
「俺ら先海に行ってっから。」
呆れたように言う6人に対しマイキーは「これは一大事だな!」と言って6人を見やる。
『(嫌な予感.....)』
「これは東卍の一大事だ!」
「は?」
「いやいやこれはマイキー1人の......」
「俺1人の問題じゃねー!!つまりガススタに行く奴は....」
「まさか....マイキー?」
「出たよ」
1人でブツブツと唱えるマイキーを見てみんなが顔を青くしてまさかと最悪のシナリオを考える。
「ジャンケンで決めよ!」
【やっぱり理不尽】