第3章 タイムリープと決意
リツカも一息置いて、パソコンに向かい直ると、机の隅に置いてあった友人の日向と妹の杏花がツーショットで写っている写真を見つめた。
『(妹と日向が死んでもう5日か...結局お通夜にも葬儀にも行けなかったな...最後にあの子にあったのも留学から一時帰宅したあの子が高校入る少し前だったし...)』
2017年7月1日
"蒼葉杏花"は犯罪組織東京卍會の抗争に巻き込まれ友人の橘日向と一緒に死亡した。
日向と祭りに言っている最中
屋台を狙ってトラックが突っ込み巻き込まれて死んだ。
誕生日を3日後に控えた24歳だった。
発見された遺体は見るに絶えなかった。
あんなに可愛らしかった顔も華奢な身体もぐちゃぐちゃで最期にリツカに泣きながら逢いたいと言って息絶えたと聞いた。
日向を庇うようにして倒れていたそうだ...
...こんな姉に何を伝えたかったんだろう。
家族を置いて10年も逃げ続けた姉に...
リツカは大きくため息を吐くと、またパソコンに向かう。