第3章 タイムリープと決意
「眠い....」
『タケミチ、大丈夫?』
「いや...もう割と限界なんだけど...」
『だよね...』
げっそりした様子で会話する2人の両サイドには空になった栄養ドリンクやエナジードリンクの山ができている。
一体何本飲んだのかなんて覚えていない。
多分致死量1歩手前だと思う。
オワタ/(^o^)\
ただわかることと言えばまる2日パソコンとにらめっこしている状態が続いているということだけだ。
「そこ!話す余裕があるなら東京卍會について、できるだけ頭に詰め込んでください。」
咳払いをしながら、釘を刺すナオトにタケミチは
ぶっ飛んでやがる...と内心毒を吐く。
『「(ナオトは 私/俺 達を殺す気だ...)」』
2人の思考が一致する。
「あ〜」
『ふぅ...ナオト、せめてタケミチだけでも休ませてあげたら?私たち警察官と違って激務に慣れてないわけだし...』
「リッちゃん!」
「ダメです。」ズバッ
『「あ、ハイ...」』
「でも、義姉さんは病み上がりです。少し休憩してください。紅茶飲みますか?」
『うん。お願い。』
ナオトにティーカップを受け取り口をつける。
すると甘いバニラビーンズのほのかな香りが鼻腔をくすぐった。
『ん!これって...』
「バニラティーです。杏花が貴女はこれが好きだと言っていたのを思い出したので。」
『あの子...覚えてたんだ...もう10年も前の事なのに。』
「えぇ。貴女がこのフレーバーティーが好きだとよく言っていました。だから自分もこのお茶が好きなのだと。結婚した後もずっと好んで飲んでいましたよ。」
『そっか。あの子らしいな。』
「リッちゃんそれ何?」
『バニラティーっていうフレーバーティー。飲んでみる?』
「いいの?」
「タケミチ君。義姉さんより遅れているんですから休憩している暇なんてありませんよ。早くそれ読んでください。まだまだ頭に詰めてもらいたい内容はいっぱいあるんですから。」
「...ハイ。」
『(鬼だ...)』(;^ω^)
カップを受け取ろうとしたタケミチの手をナオトはガシッ!と掴むとパソコンに向かい直させる。