• テキストサイズ

さよならマイヒーロー【東リべ】

第11章 呪われし約束を胸に


「(稀咲!?)」


『(稀咲って!?稀咲鉄太!?)』


「稀咲ってあの....!?」


─────ブー


思わず立ち上がったタケミチが問いかけようとした瞬間
部屋のブザーが鳴り響く。


「時間です。」


そう言って入ってきた刑務官に従うようにドラケンは席を立つ。


「ドラケン君!」


『ドラケン!』


「タケミチ。リツカ。東京から離れろ。」


『「え?」』


「殺されかけたんだろ?」


ドクン

確信を着くドラケンの問いに2人の心臓が嫌な音をあげる。
冷や汗と動悸がして胸が締め付けられるような感覚が2人を襲った。


「だからここを訪ねて来た。稀咲にとって人を殺すのは虫を殺すくらいの事だ。」


『ちょっと待ってよ!』


呼び止めようとする声にドラケンはピタリと立ち止まった。


「なんで!?なんで俺たちが命を狙われるんですか!?」


「....稀咲はマイキーに心酔してた。でもそれがいつの間にか憎悪に変わっていた。稀咲はマイキーの大事なモン全て奪いたいんだよ。」


「(稀咲....)」


『(マイキー....)』


「リッカ....」


『?』


呼ばれた自分の名前にリツカがドラケンに視線を向ける。
/ 636ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp