第11章 呪われし約束を胸に
「ごめんね。私もよく知らないんだ。ただわかっているのは10月31日のトーマン対バルハラ?だったかな。その抗争をしてから海國の奴可笑しくなっちゃって.....」
『12年前の10月31日の抗争!?(それにバルハラ?どこのチーム?)』
「え、ええ。それで丁度アンタがトーマンを抜けてからかな?誰かに襲われてそれから昏睡状態になっちゃったんだよ。」
『(圭介が死んだのも10月31日.....海國が可笑しくになったのも同じ日.....どういうこと?)』
「あの....力になれなくてごめんね。でもなんだっかな.....海寿が使っていた日記帳があるの。なにかの手掛かりになるといいんだけど。」
そう言うと美園はバックからノートを取りだしリツカに渡す。
『これは.....』
それを受け取ったリツカは思わず目を見開いた。
その手帳に挟まれていたのはもう12年以上も前にリツカがプレゼントしたしおりが挟まれていたのだ。
そして、しおりが挟まれていたページにはこう書いてあった。
【隊長へ
いつか隊長がこの手帳を手にした時俺はもうこの世には居ないと思います。
この手帳は東卍の今までのこと全てが記されています。あなたの役に立てればと残しました。
それとあなたにどうしてもこれが言いたくて書き残しました。
海國はあなたを.....あなたの居場所を守るために怪我をした。その事実は変えられません。
でも俺たちはそれで良かったんです。
こんな俺たちに居場所を与えてくれた、あなたの居場所を守れるならそれで。
だからどうか自分を責めないでください。
そして東卍から逃げて生きてください。
今の東卍は貴女の知ってる東卍じゃない。
どうか貴女が生き延びれることを願っています。
花瀬海寿より】