第11章 呪われし約束を胸に
「結局僕らは何も変えられなかったわけですね。何をやっても無駄。結局運命は変えられない。」
『ナオト.....』
唇をかみ締めたナオトは悔しそうに自身の左手に右手の拳を叩き込む。
「....それは違うぞ。ナオト!ドラケン君を救っても何も変わらなかったのはそれが原因で東卍が巨悪化したワケじゃないってことだ。」
『じゃあ何が原因だって言うの?』
「それは分からない。でもヒナが目の前で死んだ時燃え上がる炎を見ながら1つわかったんだ。
元を正さなきゃダメだって事が!」
『「元を?」』
問いかける2人の顔を見てタケミチは決意したような表情を浮かべる。
「東卍を潰す!」
『!?』
「その為に俺が過去の東卍の、トップになる!」
「ハハ何を言い出すかと思えば.....」
ナオトは呆れたように髪の毛をかき混ぜるとため息を吐いた。
『本気なの?』
「本気だぞ!」
「そんな無茶な話....」
「無茶でいい!ヒナを救えるならどんな無茶でもする!!」
強い決意に彩られた青い瞳を見てリツカは目を見開くと乾いた笑い声を上げた。