第9章 8・3抗争
──────オレはオマエを許すよ。
『もう自分を責めなくていいよ。』
「〜〜っ!ありがとう....リッカ」
『泣くなよ。ペーやん。泣き虫だなぁ』
「オマエには言われたくねぇ....」
『あはは!』
唇を噛み締めながら泣くぺーやんを前にカラカラと笑ったリツカが頭を撫でる。
『まぁ、あくまで処分を下すのはドラケンだから、オレが許したところでって話だけどな。でもちゃんと謝りなよ。ドラケンにもパーにも、あとみんなにもね。』
「あぁ....俺みんなに謝ってくる!」
『おう!』
ペーやんはすぐさまみんなに謝るためにその場を駆け出した。
『ペーやん、廊下は走ったら怒られるよ〜って聞いてないか。』
「院内では走らないでください!💢」
「スッ、スイマセン!」
『あはは.....行ってらっしゃいぺーやん』
案の定怒られたぺーやんを見てリツカは笑いを堪えながら、去っていくぺーやんに優しい眼差しを向けた後ドラケンのお見舞いに行くべく病室へと向かった。